私だけの時間と場所

私は、気学を学んでいます。

気学という言葉は、聞き慣れない人も多いかもしれませんが、人や物事などを九つの星に分けて運勢をみたり、引越しの方位をみたり、家相をみたりします。風水も、気学の中に入ります。占い鑑定のお仕事では、主にこの気学を占術にしています。

長くなるので細かい説明は省きますが、気学でみると、私は今年の6月か8月に北西に行くと、すごくイイんですよ。旅行や引越しなどで、自分にとっていい方位に移動することで、良い気が貰えるのです。これを「祐気(ゆうき)とり」と言います。

引越しは無理だから、旅行かな。ウチから見て北西方位というと、金沢に親友夫婦が住んでいるので、そこに遊びに行こうと思いつきました。

その夫婦の旦那とは、昔『触角と百本足』というバンドを組んでいて、私はピアノを弾いていました。奥さんは、以前私が勤めていた会社での後輩です。そのご夫婦は、3年前までウチから歩いて5分位のところに住んでいましたので、なにかにつけ一緒に遊んでいました。再会が楽しみです。

8月は京都に行く予定が入っているので、6月に遊びに行こうと思い、5月末辺りから連絡を取り合いました。そして奥さんから「こんなプランはどうでしょう?」と下の予定を提案されました。

1日目・夜来て、焼き鳥を食べる(ご夫婦で焼き鳥屋を経営されてます)。
2日目・昼間は温泉。夜はライブ(ピアノのあるお店あり)。
3日目・帰る。

ただ遊びに行くつもりだったのですけれど、久しぶりにライブもいいな〜ということで、そのプランに賛成しました。

けど、賛成したはいいけれど、ピアノのあるお店でライブってことは、私にピアノを弾けってことですよね。私は3年間、1度もピアノを弾いていないのです。持っていた電子ピアノも、3年前に引越した時に手放してしまいました。

全然弾いていないから、リハビリしておかないと・・・。

ということで、その日から金沢へ行く当日まで、2週間ほどピアノの猛練習を行いました。毎日1〜2時間位、スタジオ借りてピアノの練習しましたよ。

と、こうやって文章にするとサラっと読み流せる感じですけれど、その2週間は、めちゃめちゃハードで、めちゃめちゃ贅沢でした〜。

まず、練習時間をキープするのが大変でした。

これ、私がずっと抱えてきている大きな問題なんですよ。音楽は一番好きなことなのですが、仕事がないと音楽するのもままならないことを考えると、どうしても仕事を最優先してしまうのですね。社会人で音楽される方は、同じような悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。

でも今までそうやって、音楽そっちのけで仕事をしてきたのだから、たまには仕事そっちのけで音楽最優先してもいいかな?と思いました。まぁ仕事をそっちのけにする訳にもいかないので、かなり睡眠時間を削るハメになりましたが、レイキでスタミナチャージ。

そして毎日のようにスタジオに通って、グランドピアノを弾く時間が持てる素晴らしさは・・・、あー、語りつくせません!

そんなたいした演奏をしている訳ではないのですが、誰にも邪魔されず、何の気兼ねもなく音を出していられる時間が毎日持てるのって、スゴイですね。自分が活き活きして、生活に張りが出たような気がします。

ギターやアコーディオンは自宅で練習していますが、それだと電話や訪問客で中断されたり、仕事のことが頭から抜けなかったり、近隣への騒音が気になったりして、練習に集中しきれないところもあるんです。

玄関のドアに「下手くそなギターやめてください!」って張り紙されてたこともありますし(笑)「下手だから練習してるんだけどなぁ〜」と反論したくなりましたが、近所迷惑を考えると、弾くのも遠慮しちゃいます。

それに比べ、ピアノを弾くためだけに用意した時間と空間で、何の制限も心配もなく、好きなようにピアノを弾いていられるのって、なんて贅沢なんでしょう。

というか、私はその贅沢なことを毎日やりたかったんだ!何で今までしなかったんだろって、しみじみ思いました。

楽器はピアノでなくてもいいんですけれど、ん〜、上手く説明できるかなぁ。皆でワイワイ演奏するのも好きなんですが、こうして自分だけの時間と場所で、思うがまま演奏に没頭することも、私にとってはとても大切だと、改めて感じたんです。

時間と場所って、作ろうとしないと、作れませんよね。「仕事があるから」「忙しいから」と理由をつけて、自分だけの時間と場所を作ることを、後回しにしてきた愚かさを知りました。

何ていうか、そういうところで自分にケチくさいと、あらゆるところでケチくさいように感じたんです。自分がとても喜ぶ時間と場所と、それを作るための労力やお金などを、ケチっているのですから。

自分だけの時間と場所を作れた2週間は、充足して満たされ、豊かさを感じてました。たまたま偶然かもしれませんが、そんな気持ちと連動したのか、その2週間は何故か臨時収入が多かったので、気前よく人にオゴったりもしていましたよ。それでまた、豊かさを感じたりして。。。

確実に、いつもとは違う、もっといい感じの自分でいられたんです。

毎日の練習時間をキープするために、体力的にはフラフラな面もありましたので、金沢でライブをやり終えた時は「よくやった!私!」と自分を褒める気持ちで一杯になりました。

まぁ、いつものごとく焼酎飲みすぎて演奏もフラフラでしたけど、3年ぶりに人前でピアノを弾くブランクもプレッシャーも感じず、無邪気に演奏を楽しめたと思います。

私だけの時間と場所。日々の生活に追われていると作るの大変ですけれど、とっても大切なんですね。これからは体力的に無茶させることを加減しながら、自分が喜ぶ時間と場所を、自分に提供し続けていこうと感じた出来事でした。

2004/06/28