大検合格から得たもの

8月に大検を受験しました。

そして先日、合格証書が届きました。なんと合格です!やった〜!!

まさか自分が合格するとは思っていなかったので、証書を見てもどこかピンとこない部分があるのですが、何度見ても、これって合格しているのですよねぇ・・・。ジワジワと喜びが込み上げてきます。

あまり胸を張って言えることではありませんが、私の学歴は、中卒です。

というか、中学校すらロクすっぽ通っていませんでした。中学3年生の時に、喘息の発作と高熱が続き、それで1ヶ月間学校を休んで、まったく勉強が分からなくなってしまいました。

勉強が分からないのに授業を受けるのは、とても苦痛です。その時は既にギターを手にしていましたので、勉強はさっさと諦めて、毎日ギターばかり弾いていました。もちろん、学校には通っていません。登校拒否児でした。

「それでいい」と思っていました。私の人生は、それでいいって。音楽だけあれば、それでいいって。

でも進路の話になった時に「いまどき中卒じゃ・・・」とか、母親や先生に言われたのかな?高校に行かなきゃなのですが、勉強が分からないのに普通の高校を受験しても、落ちるのが目に見えています。

そこで、演劇の専門学校を受験しました。受験は、一般科目が国語と社会と英語で、あとは演技と、セリフを5分で暗記して読むテストとかでした。

試験はサッパリ分からなかったし、演劇の経験なんてほとんどないのに、どういう訳か私は、その学校の入学試験に合格してしまいました。

そして入学式前に、学校の事前説明会だったと思うのですが、教科書や制服を取りに、その学校へ行きました。

「私はここで演劇をやるのか・・・」と思ったら、メチャメチャ嫌になりました。私は、学校へ通いたくない。学歴なんてどうでもいい。演劇も、勉強も、そんなことはどうでもいい。今は早く社会に出て働いて、ただただギターを弾いていたい。

そう思うと説明会にいることすらアホらしくなって、教科書も制服も持たずに、机の上に置いたまま、会の途中で家に帰りました。

突然、私が消えちゃったから、皆さん心配したみたいですね〜。先生から自宅に電話がかかってきて、怒られました。「みんな心配したんだから謝れ。謝らないと無期停学だ!」とか何とか、言われましたっけ。

で、私、謝らなかったんですよ。皆に心配かけちゃったのは悪いな〜って思ったけれど、無期停学になりたかったので(笑)。無期停学になったら、学校に行かなくて済むでしょ。

なので頑として謝らず、私は入学式前に、1度も制服を着ることも、教科書を手にすることもなく、晴れて無期停学になりました!(笑)

やった〜!これでたっぷりギターが弾ける〜!!無期停学が決まった時は、小躍りしたくなるほど嬉しかったですね。

このエピソードをバンド仲間に話すと「さすが!期待を裏切らないねぇ」なんてウケが良かったりもするのですが、嬉しいことばかりではなくて、電話越しに聞く先生の残念そうな声とか、母の何ともいえない表情とかを、同時に思い出します。

そういうのを思い出すのはツライのですが、「それでいい」と思っていました。私の人生は、それでいいって。音楽だけあれば、それでいいって。

そうやって、ずっと生きてきましたし、生きてこれました。

でも昨年から、中卒でいることが不便というか、何か資格や免許をとる時に「高卒以上の学歴か、それと同等の資格」を求められる事が続いて、中卒でいることを窮屈に感じるようになってきました。

そこで今年、思い切って、大検を受けてみることにしました。

それに向けての勉強はせず、過去問題を少し解いただけで試験を受けたのですが、どういう訳か受かっちゃいました。

高校の勉強は一切していないのに、どうして受かっちゃうのだろう?とも思うのですが、受かって、そこで、初めて気付きました。

私、中卒って、コンプレックスだったんだなぁって・・・。

音楽だけあれば「それでいい」と思っていたのは、ちょっと強がっていたみたいです。合格して、なんていうか、今までずっと無意識に抱えてきたものが・・・、劣等感?不安?負い目?そういったものが、自分からスーっと抜けていきました。

遠い記憶の中の、先生の残念そうな声も、母の表情も、その他もろもろ一緒に抜けていきました。

私は20年近くもこんなモノを抱え込んでいたのか!って、それらが抜けてから、初めて気付けましたね。無意識に心の中で掴んでいた何かが無くなり、今はとても楽に、心が軽くなりました。

私と同じように中卒だったり、高校中退の方は、ひょっとしたらこうした「何か」を、心の中に抱えられているかもしれません。そのような方は、思い切って大検、受けてみませんか?

何て言いますか「私が合格できたんだから、きっとあなたも合格できるよ!」っていう気持ちで一杯なんです。コンプレックスの解消や、癒し、自信に繋がっていくと思いますし、メリットも多いので、ぜひチャレンジされてみてはいかがかと思います。

2003/09/21